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子どもの欠点ばかり目につく!あら探しばかりしてしまう心理と対処法

こんにちは、
進路コーチのさゆりです。
  
子どもさんと一緒に生活する中で
できていないことに目が行き、
ついつい子どもさんに何度もきつく指摘してしまうことはありませんか。
  

例えば、朝起きるのに時間がかかる子どもさんに
早く起きなさい」と声をかけてしまう。
 
子どもさんが片付けをせず部屋が汚れているとき
なんで片付けないの?」と声をかけてしまう。
 
  
本当は、子どもさんの良いところを・・・と思うけれど
 
子どもさんのできていないことに注目してしまう。
あら探しをしてしまう。
 
そんなことがあるかもしれません。
  

この記事では、
子どもさんのできていないことに目がいってしまう心理と
そのときの対処法について
まとめています。
  
子どもさんとのコミュニケーションのヒントになれば
とても嬉しいです。
  
この記事は、以下のような方におすすめです。

  • 子どもさんのできていないことに注目してしまう
  • 子どもさんとのコミュニケーションを見直したいと思っている

 
 

目次

  1. 子どものできていないことに注目してしまう心理
  2. 子どもさんとのコミュニケーションのヒント
  3. まとめ

 

子どものできていないことに注目してしまう心理

  
子どもさんと普段一緒に生活する中で、
ついついできていないことに目がいってしまう。
  
近い距離で生活している家族だからこそ見える
子どもさんの様子って本当に多いんじゃないかなと思うんです。
  
 
でも子どもさんのできていないことに注目することは
親御さん自身にとって、とてもストレスのかかることだと思います。

同時に、子どもさんにとっても、あまりにも言われすぎてしまうと
「〜できない自分は、ダメな存在だ」という
自己肯定できない状態、自分を否定してしまう感情を生みやすくしてしまう可能性
があります。
 
  
 
では、どうして相手のできていないことに目が行ってしまうのでしょうか。
どうしてあら探しをしてしまうのでしょうか。
  
その意識が向く理由には、2つあります。
  
  

1つ目は、私たちは誰もが今よりさらに良くなりたいと思っているからです

  
私たちは今の状態よりも
より良くなりたいと常に願っています。
  
 
アメリカの心理学者のマズローは
人間は自己実現に向かって絶えず成長する」と
言っています。
  
私たちは、今より良くなりたいとという欲求を
生まれたときから持っているのです。
 
  

例えば、私たち日本人がもし、白米を食べられるのが1年に1度しかなかったら
私たちは白米を食べられる日を心待ちにして、有難い・・・幸せだ・・・と感じるはずです。

 
でも、毎日白米を食べられることが当たり前になると
その白米自体に有難みを感じなくなってしまいます。
  
そして、白米だけではなく、カレーをかけてみよう、ふりかけをかけようなどと
生活の質を高めようとします。
   
私たちは現状よりも、さらにより良い状態を求めようとしているのです。
   
 
  
ついつい子どもさんのできていないことに目がいき、
あら探しをしてしまうのは
実はこの構造ととてもよく似ています。
   
 
私たちは、自らの幸せを常に追い求めています。
   
また、身近な存在であればあるほど
自分に対して思うことと同じように
相手への期待や欲求は膨らんでいきます。

 
自分の人生に求める期待が上がっていくと、
身近な家族に求めることは自然と大きくなっていきます。
   
 
今よりもさらに良くなりたいという思いから
相手への期待値が上がっているんです。
   
  
そのため、子どもさんのできていないことに
目にいってしまうことがあるのです。
   
 

できないところが見えてしまう正体の2つ目は、人間の防衛機制の一つ「投影」が起こっているからです。

投影とは、自分自身を守るために備わっている心理的な反応 ( 防衛機制 )のことをいいます。
  
受け入れたくない性質を持つ自分を
そのことと向き合うショックから守るために
自分の受け入れたくない性質を他の人に投影することがあります。
  
これが「投影」です。
  
  
 
相手に何かをしてほしいと思うのは、
それができない自分自身が嫌で
そのことを相手に投影している可能性があります。
    
  
例えば、投影には以下のようなものがあります。
   
◆物を片づけられない自分を嫌だと感じているため、
他の人が物を片付けていない状況を見ると、
そのことに目がついてしまう。

 
 
他にも、投影にはこんな場面もあります。
  
◆自分が相手のことが嫌いだと感じているとき
相手が自分のことを嫌いだと感じる。

  

◆常に時間に遅れずに待ち合わせをしたり
提出期限を守ったりする人は
時間にルーズな人を見ると
そのことに注目してしまう。

   
これも投影です。
  

見方を変えると、
このような心理状態に気づいたとき、自己理解をするチャンスだと捉えることもできるのです。

 
 
大切なことは
   
 
自分の中に「こうあるべき」という価値観
「そうしたくない」という価値観があるため
自分の価値観に反することに注目してしまっているんだということに気づくことです。
   
  
相手のできていないところに目がいってしまうとき、
それは自分の価値観を知るきっかけにもなるのです。

 

子どもさんとのコミュニケーションのヒント

  
子どもさんと一緒に生活される中で目につくことが
いくつかあるという方もいらっしゃるかもしれません。
  

例えばご家庭の中で、
 

  • 片付けができない
  • 扉を開けたまま
  • ゲームばかりしている
  • 勉強せずに遊んでばかりいる
  • ゴロゴロして寝てばかりいる

 
 
など、子どもさんの気になる行動が思い浮かぶ方も
いらっしゃるかもしれません。
  

また子どもさんに対して、

  • マイナス思考
  • 諦めが早い
  • 愚痴ばかり言っている
  • 言い訳をよくする

といったことに目がいってしまうということも
あるかもしれません。
 
 
いざ、その現場では
そんな子どもさんの言動や行動が気になり
突発的に、感情的に、お子さんに声をかけてしまったら・・・
 
どうしたらいいのでしょうか。

  

  1. 自分ができていないことは極力言わない
  2. どうしても言いたいことは、一緒にやろう・一緒に頑張ろうと併せて伝える

 
 
ということです。
  
 

私が関わらせていただいたご家庭の親子のコミュニケーションで   
親御さんの言葉かけ・対応が素敵だな♩と思ったので
ご紹介させてください。
  
 
 
ある親御さんは、子どもさんが英語のテストで欠点をとってしまったとき、
親も苦手ながら、問題を見て一緒に解いたそうです。
  

別の親御さんは、「あんたは勉強頑張って、私も〇〇の勉強頑張るから一緒に頑張ろ!」と
それぞれが何かに対して頑張るような姿勢で支えたそうです。
お仕事や、何かの練習、トレーニング、勉強、制作物など、親は親の環境での努力を
子どもと共に励まし合ってもいいかもしれないですね。
  
  
他の親御さんのケースでは
自分も勉強ができないから、子どもさんには「勉強しなさい」という言葉はかけない
日常生活でも、親自身ができていないことは子どもには言わない
というスタンスをとっている方もいらっしゃいました。
  

親御さんの心や行動を、娘さんや息子さんは見ています。
コミュニケーションの取り方によって
どのように子どもさんが感じるかも変わっていきます。
   
   
   
   
しかし、そうはいっても・・・
家族で共同生活をしている限り
人間同士、感情的にぶつかり合うことはどうしても、ありませんか?

   
それは、当然なことです。
   
   
「あ〜〜〜またあの子にきつく言ってしまった〜〜」
と事実をひどく責める必要はありません。

   
   
重要なのは、その後に
子どもさんとどのようにコミュニケーションを取るかです。
  
  
  
例えば部屋が散らかっているとき
  
「また、部屋を散らかして!
 
いい加減に片付けくらいしなさい。
 
いつも片付けできないよね?!」
 

と子どもさんに言ったとします。
  

その後、こんな伝え方もできるかもしれません。
  
「さっきは、あなた(名前)のことを決めるけるような言い方してしまってた。
    
お母さん(お父さん)も、部屋が散らからないように気をつけるし、一緒に気をつけよう。
   
 
「お母さん(お父さん)は、これを直してくれると嬉しい!助かる!
   
 
などです。
 
   
一度、感情的になってしまったとしても
「伝え直す」ということが実はとても大切です。
  

親の考えを1つの選択肢として伝えます。
 

子どもさんと自分の考えが対等だということを
子どもさんに伝えることが重要です。
  

親御さんの考えについては
「私」を主語にして
アイメッセージで伝えます。
 

「〜しなさい」と伝えられてしまうことは
場合によっては親御さんの考えを
押し付けられていると
子どもさんが感じることにつながるかもしれません。
 
 
そんなとき
アイメッセージは有効です。
 
※アイメッセージについては、こちらの記事でも説明しています
 
 
 

まとめ

  
この記事では、
子どもさんのできていないことに目がいってしまう心理と
そのときの対処法についてまとめました。
 
あら探しをしてしまう背景には
「誰もがより良く生きたいと思っている」
「投影」という2つの心理
が関係しています。
  
自分を守るためにこのような心理が働いています。
  
また、投影は親御さんの大切にしている価値観を知り、
自己理解が進むきっかけにもなります。
  
どうしても子どもさんのできていないことに目がいき、
たくさん言いたくなってしまったとき。
そのことを感情的に伝えてしまった場合は
アイメッセージを使いながら
自分の考えについて伝え直すことが大切です。
   
親御さんと子どもさんの考えが対等であることを伝えてほしいと思います。

    
子どもさんのできていないことに注目してしまったときの
コミュニケーションが豊かなものになりますように。
 
 

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