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中高生が”自分の意思”を知る、自己分析とは?進路選択で本当に大切なこと

こんにちは、
進路コーチのさゆりです。
  
 
これまで皆さんはどのように自分の進路を選択してきましたか。
  

どのように進学する学校を選んできましたか。
どのように進学する学科を選んできましたか。
  
私たちの毎日は、「選択」の連続です。
  
特に進路に関する選択は、私たちの今後と大きくかかわってきます。
   
だからこそ、どのように進路を選択すればよいか
悩んでしまうこともあるかもしれません。
   
 
この記事では、進路選択に役立つ具体的な自己分析の方法についてお伝えしていきます。
   
皆さんにとって最善の進路選択ができるお手伝いができれば
とても嬉しいです。
    

この記事は、以下のような方におすすめです。

  • 興味があることがわからず悩んでいる
  • どの進路を選択すればよいかわからず悩んでいる
  • 自分に合った進路選択について知りたい
  • 自己分析の方法を知りたい

  

   

目次

  1. やりたいことも興味もわからなかった高校生の私/リアルな進路選択の活動
  2. 「とりあえず」大学に進学することは、自分と向き合うことを先延ばしにする
  3.  2−1.自己分析には専門的な視点や技術が必要なもの
     2−2.短期目標や中期目標を見つける

  4. 自分を見つけるための質問
  5.  3−1.「好き」は自分を知る第一歩
     3−2.夢中になれるのはどんなとき?
     3−3.心地よいのはどんなとき?

  6. 「自分の意思」で進路を選択する
  7. まとめ

 

やりたいことも興味もわからなかった高校生の私/リアルな進路選択の活動

  
最初に、私の進路選択についての経験をお話しさせてください。
  
私は、高校生のときは、やりたいことや学びたいことが特にありませんでした。
  
なんとなく、消去法で
自分の進路について考えたときに残ったものが、
まぁ「英語」や「国際文化」かな…程度の気持ち。
  

英語や国際文化に興味を持った原点は、
中学生のときに受けてきた英語教育でした。
   
私の通っていた中学校は英語教育や国際教育に力を入れていました。
中学生のとき、留学プログラムに参加する機会もあったほど
英語教育に力を入れている学校でした。
   
英語を学ぶ中で、
日本と海外の違いを感じたり
考え方の違いについて考えたり
知らない人との出会いがあったりと
新鮮な体験がたくさんできました。
   
その経験もあり、英語を勉強するのは嫌いではないかな。
楽しいのかもなという感覚がありました。
   
   

高校2年生頃から実際にオープンキャンパスに参加するようになりました。
普段の大学の雰囲気を知ろうとして、
オープンキャンパスではない日に、大学の見学に行くこともありました。
   

また、高校の行事として、私立大学に見学に行く機会もありました。
そのときに訪れたのが、同志社大学でした。
   

当時同志社大学に通われていた学生さんが、大学を案内してくれました。
学校の説明を聞いたり、校舎の見学をしたりして、
普段どのように学生さんが勉強されているかを知ることができました。
   
 
歴史のある大学で、校舎も綺麗だなと思い、
同志社大学を受験したいと思うようになりました。
   

あとは、なるべく偏差値の高い大学に行ったほうがいい・行くべきだ
   
そんな先入観もありました。
  
 
さらに、入試問題の傾向も一つの基準になっていました。
”関関同立”の大学の中で、マイナーな問題が出ない大学を選ぼうという気持ちもありました。
   

当時の私は、世界史を受験に使いたいと考えていました。
マイナーな問題が出ない(イメージだった)同志社大学や関西大学を受けようと思っていました。
    
他の大学の問題が難しそうなイメージがあったため、
同志社大学を受けようという気持ちを固めていました。
    
関西大学には外国語系の学部がなかったこともあり、
そこまで深く考えず、関西大学の文学部と経済学部も受験しました。
    

「とりあえず」大学に進学することは、自分と向き合うことを先延ばしにする

   
なんとなく、消去法で学部を選んだ私だからこそ、言えることがあります。
   
「とりあえず」大学に進むことは、
自分と向き合うことを先延ばしにしているということです。

   
 

そう感じたのは
自分が就職活動の時に
自己分析をどのようにしたらいいかわからず困ったという実体験と、
私と同じような状況に陥っている学生さんたちを多く見てきたからです。
    

大学は「とりあえず」進学するところなのでしょうか?
    

高校生の頃の私が、「とりあえず」大学に進学しようと思ったのは、
大学は行くものだという価値観が当時の私にあったからです。
     

大学で特に学びたいものがないと思いながらも、
「とりあえず」大学に行けばよいと思っていました。

    

でも、今思うのは

「そもそもどうして大学に行くんだろう」
「大学ってどういう場所なんだろう」
ということをもう少し自分をゆっくりと見つめながら
考えることがあってもいいのでは?
  ということです。
   

「なぜ自分がその大学に行きたいのか」
「自分は、大学で何をしたいのか」
「なぜその大学でないといけないのか」

   
等ということを深く考える機会です。
    

2−1.自己分析には専門的な視点や技術が必要なもの

    

自己分析や自己探索、将来の選択は、一見、自力で行うものだと思われがちですが
一人では向き合いきれないことがあったり、さらには他者と共に行うことで自分への気付きを得られることが多いです。

     
自己分析には、プロの専門的な視点や技術が必要だと私は考えています。
   
   
   
未だ見ぬ未来を切り開いていくという点で、個人の進路選択は一生続きます。
大人のキャリア選択、または起業して事業を進めていく人にとっても
自己分析・自己探索は必要不可欠です。
      
実際に、世の中で成功した起業家の方々には
必ずと言っていいほど彼らの挑戦を支えたメンターやコーチがいます。
     

  
私たちの受けている学校の教科学習や受験勉強には
評価するための指標や正解があって
その正解のための勉強をします。
     
    
でも、進路のあり方には正解がありません。 
     
「正解」をつくるのは、親でもない、友達でも先生でもない、社会でもない。

自分自身なんです。
    
   
でも、私たち人間は日々時間がないと
最短で答えを求めちゃうんです。
だって、スピーディーが楽なんだもん。
  
 
「正解」のないことを思考することは大変なので後回しにし
「正解」の見えやすいものに流れてしまいます。
    
「とりあえず」「仮で」という形で選択することは、簡単で楽なんです。
   
そして、気づけば【進学することが最終ゴール】かのような感覚に陥ります。
   
進学先が決まったら
考えることを手離してしまう。
    
別に強制されているわけじゃないし、考えなくていいんだもん。

     

   

でも、それが自分と向き合うこと自分らしく生きることを、ただ先延ばしにしているのだとしたら・・・
   
   
   
いつになったら自分の意思を大切にできるのでしょう?
    
     
今、その時の意思を明らかにする・自分で把握する習慣があったなら・・・。
  
つまり自己分析や自己探索の機会を、
高生の生活のあらゆる経験において、手を添え、支えるプロのサポーターの力が必要です。

    
自己分析や自己探索の機会をもつことは
後々の就職のタイミングにおいても、今後の長い人生の中でも
とても役に立つものになります。
   
    

    

2−2.短期目標や中期目標を見つける

    

「とりあえず」で大学を選ぶことは先延ばしにしているだけ・・・?

「とりあえず」でも、それは個人の意思として大切にしたいです。    
だって、本当にやりたいことがわからないし、リスクも負いたくない!!
だから、とりあえず・・・進学しておこう・・・となっている人もいると思うのです。
     

そんな人へ、
遠い先の未来は分からなくても良い。
目の前の短期的なスパンでいいから、何か目的(目標)を意識してほしいです。

      
  
急に、長期目標を考えるのは難しいこともあるかもしれません。
     
    
なので直近の1年間、または半年などの短いスパンで良いので
目の前の目的を作って、学生生活を送ってほしいと思います。
     
      
こういうところを人間として深めていきたいと考えたり、
頑張りたいことを掲げたり。
目的を作る意識を持ってほしいと思います。
        
      
はじめは、ハードルの低く、必ずクリアできる、具体的なものから考えることがおすすめです★
たとえば・・・

  • 毎朝、朝ごはんを食べるようにする。
  • サークルに入って、人との繋がりやチームで目的を見つけよう。
  • 新しい友達3人つくろう。
  • この半年は、直感で動く期間にしてみよう。とか

   
さらにその先のステップ・・・

  • 一つ力を入れて学びたいものを徹底的に調べてみよう
  • 資格取得を目指そう
  • 部活やサークルで賞をとることを目指そう
  • 海外1カ国は行ってみよう
  • 学校外の団体やコミュニティにどんなものがあるのか情報収集してみよう
  • 1年間授業の皆勤を目指そう

等、どんなことでもいいです。
    
>こんなふうに在りたいな、動いていってみたい♪というピュアな願望に意識を向けましょう。
    
      

  
「とりあえず」大学に進むことは、
自分と向き合うことを先延ばしにしてしまうのではないか。
     
大学に行くことがゴールではありません。
   
その先には就職。そして自分の人生のあり方を考えること。
  
今まであった進学のタイミングのように
用意されている節目はもうありません。
    
自分で主体的に思考を深め、変化の激しい時代を、生きていかなければなりません。
       
   
大切なのは、自分の進路が決まることではありません。
    
本当に大切なのは、自分自身のこと、あなたのことを知って、言葉にすることなのです。
    
  
   
  

自分を見つけるための質問

    

3-1.「好き」は自分を知る第一歩

       


     
 
ここまで、進路選択において大切なことは
自分自身について知ることだとお話ししました。
      
でも、どうしたら自分を見つけることができるのでしょう?
       
私はこれまでコーチングやカウンセリングの
サポートを通して
3000人以上の高校生の声を聞かせてもらってきました。
      
  
   
その中で感じたのは、
多くの高校生が、自分の好きなこと(興味・関心)の部分だけで自己分析が終わってしまっているということです。
      
   
高校生の声を聞いていると、

  • 部活動で野球をしていて、野球が好きだからスポーツ関係の学科に進む
  • 動物が好きだから、トリマーになりたい
  • 美容が好きだから、メイク関係の仕事がしたい、美容師になりたい

といった自分の「好き」と進路がつながっていることが多いとわかりました。
      
    
   
「好きだから」という理由は
本当に素敵なことだと思います。
       
「好き」は自分の進路を考えるうえで
出発点にもなるからです。
        
     
 

それでも、実は、
「好き」以外の要素も
実は進路を選択するうえで、とても大切です。

     

  • 自分の生まれ持った性質・性格
  • 培われた価値観
  • 得意・苦手なこと
  • 行動傾向
  • 人生の軌跡

    
   
などを見つめて、
自分自身を深掘りしていくことが大切なのです。
      
   
     

先ほどもお伝えしましたが
進学の段階で、自分自身と向き合える時間があると
就職の際にも自分のことを言語化しやすくなります。

       

自分と向き合うこと、自分自身を知ることを先延ばしにせず
日常の中で大切にするための「問い」をここではプレゼントします(^^)★
    
  

3-2.夢中になれるのはどんなとき?

    

1つ目の質問は、「夢中になれるのはどんなとき?」という質問です。
    

小学校、中学校、高校での経験と・・・
これまでの人生を振り返ってください。
     
それぞれの時期にあなたはどんなことに夢中になっていましたか?
     
そのことを考えると、ワクワクして、時間を忘れるほどに取り組んでしまうようなものです。
イメージとしては、自分の外に向かってエネルギーが注がれているようなものや行動です。


頭の中で、あなたが夢中になっている場面を
想像してみてください。
    
      

★想像する時のポイントは
頭の中で、具体的に描くことです。

あなたが思い浮かべている場面、その瞬間を一枚の絵にしてください。
白黒の下書きではなく、色付きの絵にしてほしいんです。
        
      
あなたは何をしていますか?
そこには誰がいますか?
あなた以外の登場人物も一緒に思い浮かべてください。
     
     
     
例えば、夢中になっていることとして、
サッカーを思い浮かべた方がいたとしましょう。
     
より具体的な場面を考えてみてください。
     
あなたが思い描いたのは
ドリブルの練習をしているときですか。
ランニングをして体力作りをしているときですか。
作戦会議で勝つための戦略を考えているときですか。
相手チームの選手を分析しているときですか。
     
より具体的な行動レベルまで
頭の中でイメージしてみてください。
      

あなたが思い浮かべたその情景から
あなたの大切にしたいことあなたらしさを発見することに繋がります。
   

3-3.心地よいのはどんなとき?

   

2つ目の質問は、「心地よいのはどんなとき?」という質問です。
    
 
「心地よい」は、
1つ目の質問の「夢中になる」とは異なります。
    
 
「夢中になる」とは、
時間を忘れるくらい没頭して取り組んでいるというイメージです。
    
 

一方で、「心地よい」とは、

自分の内側で、リラックスするような優しさを、じんわりと感じるものというイメージです。

     
ほっこりとか、安心とか
そのようなイメージも近いです。


夢中になるときをイメージしたように、
色付きの絵を頭の中に思い浮かべてみてください。
     

あなたが心地よいと感じるのはどんなときですか?
      
例えば、心地よいと場面として、
家でゆったりしていることを思い浮かべた方がいたとしましょう。
    
より具体的な場面を考えてみてください。
     
あなたは家で何をしていますか。
    
あなたが家でゆったりして心地よいと感じているのは
映画を観ているときですか?
    
ぼーっと考え事をしているときですか?
    
大切な友だちと電話で話しているときですか?
     
より具体的な絵になるまで
頭の中でイメージしてみてください。
    
     
    
   
    
私の場合、高校生くらいの時にぼんやりと感じていたことがあります。
誰かが誰かに親切にしているのを見たとき、私は心地よくなっていました。
     
例えば、電車の中に忘れ物をしていることに気づいていない人に、
「忘れてますよ」と声をかけている人を見たとき。
        
例えば、ハンカチを落としたことに気づいていない人に、「ハンカチを落としましたよ」と言っている人を見たとき。
     
これらの場面で、私は心地よさを感じて、ほっこりしました。
     
物騒な社会、悲しいニュースも多い世の中で、
当然のようにこんな素敵な優しい行動ができる人がいるんだと
ほっと、希望と安心を感じたことを覚えています。
    
その気持ちは、一度だけでなく、何度も、私の内側で訪れました。
     
     
当時はその心地よさが自分の将来につながるとは
思っていませんでした。
    
でも、その心地よさが
自分の価値観を教えてくれていると
今は思っています。
     

その場面を心にとどめておけたこと、
その場面を切り取れたことが
本当によかったと感じています。
     
これからどう進んでいこうかと思ったとき、
自分が何に心地良さを感じているのかが、生きていく上での在り方の軸になることがわかりました。
お守りになっているんです。
     

    

「自分の意思」で進路を選択する

      
自分と向き合うことは、
時にとても怖いことなのかもしれません。
      
でも、自分と向き合うことを先延ばしにしてほしくないと思うのです。
        

自分と向き合う勇気を持ち、少しでも早いうちから習慣づけておくことが
とても大切だと思っています。
     
自分と向き合うのは、怖いことです。
     
 
    
・先生や親にやらされているから、勉強している
・先生や親がこの学校に行くように言ったから、その学校に進学した
・親がこの業界に進むと安定すると言ったから、この仕事をすることにした

こんなふうに、自分の行動選択の理由を他者に押し付けることもあるかもしれません。
自分で抱えきれないことを
人に委ねることで
自分を守ることができ、楽になることもあります。
      
      
       
でも、自己防衛をしている状態から
さらに一歩踏み込める勇気が持てると、
あなたの道が開けていきます。
     

あなたの意思で、選択して
もしまた行き詰まったとしても
独りで抱え込まなくてもいいし、支えてくれる人はいます。
    

あなたの意思で決めることを恐れないでください
     

まとめ

    
この記事では、進路選択に役立つ具体的な自己分析の方法についてお伝えしていました。
     
    
自分と向き合うことは、
よく分からないし、面倒臭いし、時にはしんどいかもしれません。
でも、そのことを先延ばしにしてほしくないと思います。
     

日常の中で、自分の意思に目を向けていく習慣をつけていきましょう。
私も一緒にサポートさせていただきます!
     

あなたの道を  あなたの意思で   選んでいけますように。
    
みなさんのこれからを心から応援しています。

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