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あなたはどう考える?「思考力・判断力・表現力」が求められる時代

こんにちは、
進路コーチのさゆりです。
    

みなさんに質問があります。
    
 
今はどんな時代だと思いますか。
今はどんな社会だと思いますか。
      

コロナという未曾有のウイルスのことを
思い浮かべられた方もいらっしゃるかもしれません。
     

私たちは毎日刻々と変化する時代に生きています。
     
   
   
毎日様々なサービスが生まれていき、
私たちの日常はどんどん変わっていっています。
      
 
昨日までの「あたりまえ」が
今日の「あたりまえ」ではなくなっています。
       

みなさんにとって、
今はどんな時代ですか。
      

私は今の時代を
「個人個人が自分の考えを問われる時代」
と捉えています。
     
 
私たちひとりひとりの考えが
問われている時代だと思うのです。
      

この記事では、今の時代について、入試編・就職編と分けてご紹介した後、
自分の考えを知るためのヒントについてご紹介します。
     

進路という大切な選択のヒントになれば幸いです。
   

この記事は、以下のような方におすすめです。

  • 自分のしたいことがわからず悩んでいる
  • 自分の進路について考えたいと思っている
  • 自分のことを知りたいと思っている

    
   

目次

  1. 「あなたはどう考える?」を問われる時代
  2. 1−1.高校入試・大学入試編
    1−2.就職編

  3. 自己分析をして、自分の軸を持つ
  4. 就職活動における大切なマインド
  5. 「自分はどう考える?」を言語化する習慣
  6. まとめ

  
  
  

「あなたはどう考える?」を問われる時代

1−1.高校入試・大学入試編

   
高校入試や大学入試で、
自分の考えや意思を問われるような問題が
最近たくさん見られるようになってきています。
  
     

高校入試の面接で以下のようなことを聞かれる学校がありました。
      

  • 勉強は何のためにするのか
  • マナーはなぜ必要なのか

     
など、明らかな正解のない問いを質問されるようになってきているのです。
      

つまり、学力だけではなく、
「あなたがどう考えるか」を
問われるようになってきている
のです。
     
   

また、大学入試に関しては
今年2021年は大学入試共通テストという
従来の入試の形式が大きく変化した年でもありますね。
   

 
新入試のポイントを少し紹介します。
     
  
① センター試験との違い
     
時期・試験時間・科目数は変わりません。
知識レベルや内容は基本的には変わりません。
        
しかし・・・!!
実用的な内容が出題されること
記述式になることなど、新た導入されるポイントがある。
     
    
     
② 英語のリスニングとリーディングの比率が1:1に   
     
リスニングは対策を始めてから得点に結びつくまでに最も時間がかかる分野です。
対策をした人としていない人で、最も差がつきやすい分野と言えます。
       
 
このことを踏まえると、早い段階からリスニング対策を進めていくことが大切ですね!
     
リスニング対策には、「発音の音についてを学習すること」
「慣用表現を覚えること」が鍵となってきます。
    
ちなみに、お子さんの英語学習対策については私の得意分野であり
個別に行っていますので、お問い合わせください^^

③ 問われる力が大きく変わった
      
<旧>センター試験 : 知識・技能
      
<新>大学共通テスト : 知識・技能 + 思考力・判断力・表現力
    
   
思考力、判断力、表現力とは何でしょうか?

     
▼思考力:
   
筆者の主張や対比されている事柄などを
対極的に捉えながら、本文を構造的に、理解する力。
      
▼判断力:
  
グラフ、会話文、新聞記事など、複数の資料を、
相互に関連付ながら整理し、与えられた課題について、様々な視点から比較・考慮する力。
    
▼表現力:
     
本文から理解した内容を整理し、
根拠に基づいて論理的に記述できる力。
    
  
 

もちろん、知識をインプットして覚えることも大前提として求められる部分ですが、
このようにインプットした知識を、自分の思考と表現でいかにアウトプットするかが問われるのです。
    
    
  

そして、国公立大学・私立大学ともに
AO入試で選抜を行う学校も増えてきています。
   
    

AO入試とは、人物重視の選考です。
面接試験などを通して、受験生の考えや人柄、意欲を問います。
   

   
    
  
 

1−2.「あなたはどう考える?」就職編

      
 
私たちの考えが問われる場面は、
入試だけではありません。
        
もちろん就職する時においても、私たちの考えは問われます。
       
  
  
2006年に経済産業省で定義された「社会人基礎力」に加えて
最近ではさらに重要な3つの視点を交えて
新たに定義されました。
      
    
職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために
必要な基礎的な力が「社会人基礎力」として定義されています。
      
  
 


      
   
    
「社会人基礎力」には
3つの能力12の能力要素があるとされています。
     
  
3つの能力には、

  • 前に踏み出す力(一歩前に踏み出し、失敗しても粘り強く取り組む力)
  • 考え抜く力(疑問を持ち、考え抜く力)
  • チームで働く力(多様な人々とともに、目標に向けて協力する力)

   
   
があります。
     
     
12の能力には、以下のものがあります。
     
 
前に踏み出す力
・主体性(物事に進んで取り組む力)
・働きかけ力(他人に働きかけ巻き込む力)
・実行力(目的を設定し確実に行動する力)
    
考え抜く力
・課題発見力(現状を分析し目的や課題を明らかにする力)
・計画力(課題の解決に向けたプロセスを明らかにし準備する力)
・創造力(新しい価値を生み出す力)
    
チームで働く力
・発信力(自分の意見をわかりやすく伝える力)
・傾聴力(相手の意見を丁寧に聴く力)
・柔軟性(意見の違いや立場の違いを理解する力)
・状況把握力(自分と周囲の人々や物事との関係性を理解する力)
・規律性(社会のルールや人との約束を守る力)
・ストレスコントロール力(ストレスの発生源に対する力)
      
  

このような社会人基礎力
3つの視点(目的・統合・学びを通して発揮し、
自己を認識してリフレクションしながら
目的、学び、統合のバランスを図ることが
自らキャリアを切り開いていく上で必要である

       
と言われており、
今の私たちに求められているのです。
     

そんな時代に採用側が聞きたいのは、
あなたがどう考えるかということです。
   

厳密にいうと、今までの経験の、その時、その時で
何を考え、どのように判断し、選択してきたのかということです。
    
   

面接だけでなく、グループディスカッションや適性検査といった
採用試験を導入している企業も多くありますが、
    
答えが決まったものではなく、
あなたはどう考えるかということが
重視されてきています。
    
     

     
   
     

2.自己分析をして、自分の軸を持つ

     
私は就職活動の中で、自己分析の方法を知らなかったために、
自分の就職活動の軸をどのように定めていいか
わからなくなる時期がありました。

    
 
    
「そもそも就職活動の軸って何だろう?」と悩んだこともありました。
      
   

当時、採用試験のグループディスカッションに苦手意識を持っていました。
      
   

グループディスカッションでは
その場で自分の立ち回りを考えなくてはいけません。
      
    
 
協調性を持って、議論を前に進めるような立ち回りが求められます。
       
    
  

自分はどんな役割を果たせば良いのか
その場で判断しなくてはいけないのです。
      
   
  

そこで自分自身のことを知り、把握しておかなければ
自信が持てなくなってしまいます。
        
   
自分に自信がないと
「周りにどう思われるか」、「どう評価されるだろう」と思い、
目の前の物事に集中できなくなってしまいます。

       
    
つまり、「自分」がなくなってしまい
相手が何を求めているかに合わせていくことになってしまうのです。

      
    
 
会社の理念や風土に合わせて
自分のPRを作り込む
    
このような対策もありますが、
相手の考えに寄りすぎてしまい、
自分の本当に大切にしたいことがわからなくなることがあります。
       

このようなご経験がある方もいらっしゃるかもしれません。
      
  
そのため、自分の道を決めるときには、自己分析が大切になってきます。
       
    
自分の道を考える中で
自分が変化していくことは悪いことではありませんが、
自分を客観的に見る視点がとても大切になってきます。
           
    
状況の変化に振り回されるのではなく、
自分の中に明確な考えを持ち、
自分の考えはどのように変化してきているかを自分自身で俯瞰することが大切です。
      
      
自己分析の力とは、その自分の考えを言語化できる力なのではないかと思います。
     

そして、自己分析できる力を持っていると
自分に自信を持って、自分の軸をもとに
進んでいくことができるのです。
        
   
つまり、自己分析を通して、自分の譲れない軸を持つことがとても大切なのです。
          
   

  

3.就職活動における大切なマインド

         

進路選択や就職活動では、
自分の軸を持ち、自分の考えを大切にしながら
相手(企業など)の考えも尊重することが大切です。
          

自分の考えと、相手の考えを両方客観的に見つめ、
自分も相手も大切にすることが必要です。
     

   
自分を飾ったり偽ったりすることは
相手も自分も大切にできていないのです。

   
   
就職活動での相手とのマッチングでは
自分と相手を対等に考える必要があります。
      
    
  

私は就職活動中、
どう企業に気に入られるかということを考えてしまうことが多かったです。
       
  
もし頑張って相手に自分の考え方を気に入ってもらえたとしても
自分の大切にしていることと
相手が大切にしていることが本当に合っているかには疑問が残ります。
     
  

 
もしもみなさんが
相手の考えに合わせるように行動をしていたとしたら
私は少し待ってほしいなと思います。
      
  
  
自分が苦しくなってしまわないように、
NOと言える勇気を持つことが大切です。
     
 

相手と同様に、自分のことも大切にしてほしいと思うのです。
        
  

あなたには断る権利や選ぶ権利があります。
        
   
  
  
実は自分の道を決める就職活動では、
コミュニケーションにおけるアサーションの考え方がとても大切になってきます。
      
  

 
アサーションとは、
「相手にも配慮した自己主張」を意味するassertivenessがカタカナ化したものです。
         
   
 
感情をそのままぶつけたり、
感情を押し殺したりするのではなく、
相手の気持ちを尊重しながらも
自分の気持ちや意見を
誠実に、素直に、対等に表現すること
を意味します。
       
  

 
相手に気に入られないといけないというような潜在的な姿勢があると
アサーティブになれず、
自分の主張はあまりしない方が良いと思ってしまうことがあります。
       
 

自分の考えを主張できなくなると
相手の考えに合わせてしまうことになります。
       
 
 

自分を大切にするコミュニケーションを
自己分析を通して身に付けてもらえたらと思っています。
       
  
  

大切なステップは2つです。

  1. まず自分がどう考えているかを知るところから始めます。
  2. そしてアサーティブな考え方を大切にすることです。

     
     
       
自分がどう考えているかを知るためには、
普段から自分の感情や価値観に向き合うことが大切です。
      
   
  

進路相談を受けていると
高校生から
「どうやって就職先を決めたらいいかわからない」
「どうやって進学先を決めたらいいかわからない」
という言葉をよく耳にします。
        
    
大切なのは、
情報収集をしながら
まず自分の軸をきちんと見つめることです。

    

そして、相手が求めていることを知り、
そのことに対して自分がどう考えるかを
アサーティブな視点で捉えることが必要なんです。
        
   
  

目の前の人と、
自分の意見をもってどう向き合うかを考えることが大切です。
       
    
  
自分のことを主張できないと
相手の考えに寄りすぎてしまうことがあります。
      
   
  

自分の軸が決まっていないと
自分の伝えたいことがまとまっていないため、
アサーティブになることができません。
       
   
  
つまり、自分の考えが明確でなければ
アサーティブになれないのです。

     
   
  
言いたいことや自分の気持ちが把握できていないと、
自分の考えを主張できないのは当然ですよね。
         

進学や就職活動では、
自分がどう考えているかを
自分が把握しておくことが大切になるのです。

      
  

 
ここでよく陥ってしまうことがあります。

それは、自分の外に答えを求めてしまうことです。
    
 
つまり、方法(how to)を求めてしまうということです。
      
   
「どうしたらいいんですか」
「どんな方法がありますか」

相手に答えを求めてしまうことがあります。
       
        
  
「どうしたらいいですか」と相手に答えを求め、
自分で考えることをやめてしまうことがあります。
      

進路は答えがないことだからこそ、
あなたがどうしたいかが大切です。

      
  
 

あなたがどうしたいかを言葉にして伝えることが大切です。
      
   

そのため、中高生のみなさんには
普段から自分の考えを問う習慣を作ってほしいと思います。
      
   
 
自分がどう考えているのかを問い、
自分自身が自分のコーチになることは
「セルフコーチング」と言われます。
     
    
  
どうすれば良いのかと方法を求めてしまうのは楽で早い!自然なことですが、
方法を求めても実は正解はありません。
       
   
自分自身で自分の道を見つけていってほしいと思います。
       
  
自分と向き合わなければ、先に進めないのです。
      
     
みなさんの中には、既にちゃんと答えがあります。
      
   
   

「自分はどう考える?」を言語化する習慣

         
自己分析のために、自分の感情や考えに日頃から目を向けることが大切です。
      
  
  
「自分はどう考える?」ということを
言語化するような習慣をつけてほしいと思います。
      
  

どんな仕事があるのかといった情報を集め、
そのことに対して自分の考えをその都度
明確にしていくということです。
    

情報を得たとき、
自分はどう考えたか、
自分はどうしたいと思ったのか
自分の考えと意思に耳を傾ける時間。
    

自分がどう考えるかという軸がないまま、
情報のみを鵜呑みにして流されていくこと
長い人生を考えた時に、疲れてしまったり、、、
    

持続可能な形とは言えないと思います。
      

ご飯の例を考えると良いかもしれません。
     

自分がご飯(=自分の軸)だとすると
何と自分がマッチングするかを考えることができます。
      


    
明太子をのせるのも
ふりかけをかけるのも良いかもしれません。
     
  

色んなものをのせて(=情報、進路、仕事)
アレンジを加えることができます。
     

ご飯(=自分の軸)と相性の悪いものを乗せてしまうと、美味しくありません。
     

自分の軸と合わないということになってしまいます。
    
 

そのため、自己分析を通して、
自分が考えていること、自分の軸を明確にしておくことが大切なのです。
      
  

日頃から得た情報について
自分の考えを言葉にする練習をしてみてください。
あなたがどう考えるかを要約して言葉にしてみてください。
     

   
身の回りで起こることについて

  • 「私はどう考える?」
  • 「私はどう感じる?」

と自分に問いかける習慣をつけてほしいと思います。
      
 

あなたが目にした出来事から

  1. 何が言えるのか
  2.  

  3. あなたはどう考えたか
  4. これからどうしていけば良いと思うか(未来)

   
   
と考える習慣をつけ、
自分の声に耳を傾けてください。
     

「あなたはどう考える?」を大切にしてほしいと思うのです。
    
 

まとめ

      
ここまで、今の時代について場面別にご紹介した後
自分の考えを知るためのヒントについて自己分析の側面からお伝えしました。
     
  
今は、入試や就職で「個人個人が自分の考えを問われる時代」になっています。
     

そんな時代に大切なのが、自己分析をして、自分の軸を持つことです。
      

自己分析ができる力を身に付けていると
自分の軸を知ることができ
進んでいくことができます。
       
  
そのため、「あなたはどう考えるか」を普段から大切にしてほしいと思います。
      

日頃から情報を得たときに、
自分の感情や考えに耳を傾ける習慣を持ってほしいです。
     

「私はどう考える?」
「私はどう感じる?」と自分に問いかけ、
これからどうしていけば良いと思うか
自分に聞いてみてほしいと思います。
      
   
自分の軸を知ることができると、
相手も自分の大切にしたアサーティブなコミュニケーションにつながり、、
自分を大切にした道を選ぶことができると思います。
        
 
この記事が少しでもみなさんがみなさんのことを知る
きっかけになりますように。
      
       
 

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