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やりたいことが、わからない。そのときに必要なのは、外にある“情報”ではなく、自分の内にある、あなたの“在り方”

こんにちは、
進路コーチのさゆりです。
          
 
「やりたいことが、わからない」
「将来、何をしたいか、わからない」
          
これまで、中高生から進路や仕事についての相談を受けたとき、
こんな声を聞かせてもらいました。
        
       
私もこれまで「自分のしたいこと」がわからなくなることがありました。
そう思う背景には、何があるんだろう。
           
そう考えることが、もしかしたら「自分のしたいことが、わかる」ための
最初の一歩なのかもしれません。
           
  
この記事では、「やりたいことが、わからない」背景についてお話しした後
私たちの周りに溢れている“情報”との付き合い方や、進路やキャリアを考えるうえでのヒントをご紹介します。
                       

この記事が、少しでも同じように感じたことのある方の参考になれば嬉しいです。
                

この記事は、以下のような方におすすめです。

  • 「やりたいことが、わからない」と悩んでいる
  • 子どもさんが進学や就職について考え始めている
  • 子どもさんとのコミュニケーション・関わり方について知りたい

    
   
                  

目次

  1. 「やりたいことが、わからない」背景
  2. 1.知っている情報が少ない
    2.一生続ける仕事を決めようとしている
    3.大きな夢を持とうとしている

  3. 大きな夢に向かって、長く続けることだけが、キャリアではない
  4. 今自分の熱量が上がるものを大切にして、自分らしいキャリアを歩む方法も
  5. “情報”を得たときは、一つの場合として、自分の中で咀嚼する
  6. 自分が幸せだと思える“在り方”を定義するー外側ではなく、自分の内側に意識を向ける
  7. 子どもに“情報”を与えるだけではなく、哲学的に“問い”を渡す大人の存在が必要
  8. まとめ

 

「やりたいことが、わからない」背景

     
自分が何をしたいか、わからないとき。
     
そういうときは、はっきりした答えを求めたくなります。
        
漠然としているからこそ、不安を感じるからです。
          
 
「やりたいことが、わからない」と私たちが感じるとき、
以下の3つの背景があるように思います。
        

  1. 知っている情報が少ない
  2. 一生続ける仕事を決めようとしている
  3. 大きな夢を持とうとしている

    
   
  

知っている情報が少ない

まず、知っている情報が少ないとき。
         
例えばそれは、どんな生き方や職業があるかについて、
多くの情報を持っていないとき。
         
情報量が少ないと、私たちは悩むように思います。
       

一生続ける仕事を決めようとしている

      
次に、一生続ける仕事を決めようとしているとき。
        
「一生していく仕事」と考えると、
自分の道を決めにくくなる
ように思います。
        
「これからずっと安定している仕事か?」
「自分が途中で飽きることのない仕事か?」
「途中でやめてしまうことはないか?」
     
人生の全てを決めなくてはいけない‥
        
そう思うと、慎重になりすぎてしまい、何がしたいかわからなくなってしまいますよね。
          

大きな夢を持とうとしている

      
最後に、大きな夢を持とうとしているとき。
        
夢があって、そこに向かって努力をしようとしているとき。
          
何か明確なゴールを定めて、
そこに向かって、努力する。
         

例えば、学校の勉強は、いつも“正解”があり、
そこに向かって、勉強することが多いと思います。
       

そんな場面は、部活動でも。
        
例えば、優勝するというゴールがあれば、
そこに向かって、スキルを高めたり、相手チームを分析したりします。
            
絶対的なゴールに向けて行動していくという考え方です。
          
  
            
今の行動・選択で人生の全てが決まってしまうとか
何か大きな夢を決めないといけない‥と思うと、
自分のしたいことが見えづらくなってしまうかもしれません。
                       

大きな夢に向かって、長く続けることだけが、キャリアではない

     
でも、キャリアは例外です。
         
一生続ける仕事を決めなくても良い。
いつも大きな夢を作らなくても良いんです。
          

もちろん、夢に向かって、頑張ることもあると思います。
            
それは例えば、医者になるというゴールが決まっていて、
医学部に入学するというとき。
      
 
でも、途中で方向転換をしても、全く問題ないんです。
              
何かをきっかけに、これまでと、全く違う仕事をする。
        

そんなこともあると思います。
         

自分の変容は、起こり得るもの。
          

その変容は、あなたの人生の、魅力になっていきます。
           

一つのことを続けないといけない。
そんな風習が、根付いてしまっているように、
感じることもあるかもしれません。
         

でも、一つのことだけを続けなくても、
これまで積み上げてきたものを、次のステップアップへ活かしていく考え方もできます。
            
大きな夢に向かって、長く続けることだけが、正解というわけではないんです。
            

今自分の熱量が上がるものを大切にして、自分らしいキャリアを歩む方法も

       
大きな夢に向かって、長く続けることだけが、キャリアではない。
       
そうすると、何を大切にしたら良いのでしょうか?
     
         
「目の前のことに、全力になる」
         

このことも、キャリアを作っていく一つの方法です。
           
熱量の高いものに取り組むことで、
それがスキルや経験になり、自分のキャリアになっていきます。

           

同じ環境で、1つの仕事をするのではなく、
自分の熱量が上がることを、一生懸命やってみる。
            

自分の大切にしたいことを明確にして、今を大切にする。
       

そんなキャリアもあります。
        

最初、一個一個別々の点だったものが、
どんどん積もっていくイメージです。
          

目の前のことに取り組む中で、
新たな視点が身につくこともあります。
          

まだ見ない未来に、何が起こるかはわかりません。
           

ゴールを決めて、それに対してどうするかを考えることは
ときに、難しいこともあります。
           

そのことで、
「やりたいことが、わからない」と思ったり、
不安を覚えたりするのは、自然なことだと思います。

           

でも、キャリアの見方を変えても良いと思うんです。
          

必ず大きな夢がないといけない、というわけではありません。
          
一生の仕事を見つけないといけない、というわけでもないんです。
    
   

自分のピュアな感情、好奇心に目を向けて
自分らしいキャリアを歩んでほしいです。
         

“情報”を得たときは、一つの場合として、自分の中で咀嚼する

        
「やりたいことが、わからない。」
         
そう思ったとき、情報を収集するという方も多いかもしれません。
      

進路やキャリアに、正解はありません。
    

      
そのため、情報を受け取ったときは、
「一つの場合」として、その情報を捉えることがポイントです。
        

高校を卒業したら、大学に行くということを
周りの大人から聞き、
「みんなが大学に行っているから、大学に行く」と決める。
        

そう思うこともあるかもしれませんが、
それがあなたにとって、「正しい」とは限りません。
         
 
必ずしも、その情報通りにしないといけないわけではないんです。
      
   
そのまま情報を受け取るのではなく、
「この人はこうしているんだな」
「一般的にそうなんだな」
と捉えます。
        

絶対的な情報というものは、ありません。
        

得た情報を、そのまま鵜呑みにせず、
「一つの場合」として自分の中で咀嚼するのがオススメです。
           

  

自分が幸せだと思える“在り方”を定義するー外側ではなく、自分の内側に意識を向ける

         
外からの情報を咀嚼するためには、
自分の軸を持っておく必要があります。
           
つまり、自分が幸せだと思える“在り方”とは何かを定義するということです。
            

“在り方”とはBeingのことです。
          
Beingとは、あなたが持っているもの(Having)でも、
あなたがしていること(Doing)でもありません。
        

あなたの肩書きでもなく、
あなたがしている仕事でもありません。
        

あなたがどんな在り方のとき、
幸せを感じるかということです。

             

どんなことが幸せだと感じるかということです。
          
   
      
       

例えば、在り方にはこんなものがあります。

  • 学び続けられることが楽しい
  • たくさんの人に囲まれていると幸せ
  • 1人でいれる時間が好き
  • 好奇心を持って、色んなことにチャレンジしている自分が好き

            

HavingやDoingは、自分の外側にあるものです。
       
  
それに対して、Beingはもっと自分の内側にあるものです。
目に見える経験の、さらに奥にあるものです。
その外側の経験を深めていくと、
必ず自分の心に響いたポイントがあるはずです。
              

内側に意識を向けていると、同じようなことを大切にして、
自分はものを選んでいるということがわかります。
          
   
自分の内側に意識を向けて、
自分が幸せだと思える“在り方”を定義してみてほしいと思います。
               

子どもに“情報”を与えるだけではなく、哲学的に“問い”を渡す大人の存在が必要

           
自分の内側に意識を向けて、自分の“在り方”を定義することは、
実は、簡単なことではありません。
      

子どもさんの思いを言語化するお手伝いをする大人が必要です。
             

例えばそれは、
「仕事をして安定するって、どういうこと?」と
安定の意味について尋ねる大人かもしれません。
          
あるいは、
「好きなことを仕事にするって、どういうこと?」と
尋ねる大人かもしれません。
        
     
        
情報という「正しさ」だけでなく、
哲学的に、子どもさんの考えを聞いてくれる大人の存在が求められます。
           
   
 
問いを投げかけられることによって、
子どもさんの自己理解は、どんどん深まっていきます。
          

自分の内側に1人で潜っていくことは、とても難しいことです。
客観的な視点で、自分に問いかけてくれる大人が必要です。
          

 
人は、自分の姿を、自分の目で、見ることはできません。
              
鏡を使ってはじめて、自分の姿が見えます。
        
コーチはよく、鏡に例えられます。
        
  
例えば、自分の顔にニキビができていること。
または、自分の歯に青のりがついていること。
         
   
コーチという鏡によって、このことに気づくことができます。
           

ピュアな自分の感情に、意識を向けることのできる時間
コーチングで作ってほしいと思います。
           

自己理解は、一生終わらないものです。
        

本当の自分は何だろう。
そう問い続け、自分の像を追いかけ続けて、
私たちは生きています。
          
    
     
コーチとして、子どもさんの“在り方”を見つけるお手伝いができましたら、
とても嬉しいです。
          

まとめ

        
この記事では、「やりたいことが、わからない」背景についてお話しした後、私たちの周りに溢れている“情報”との付き合い方や
進路やキャリアを考えるうえでのヒントをご紹介してきました。
           

「やりたいことが、わからない」背景には、
①知っている情報が少ない
②一生続ける仕事を決めようとしている
③大きな夢を持とうとしている
ということがあるように思います。
        

でも、キャリアを考えるとき、
一生続ける仕事や大きな夢を決める必要はありません。
          

今、自分が熱量が上がるものを大切にして、
自分らしいキャリアを積み上げる方法もあります。
         

また、情報との付き合い方として、
得た情報を「一つの場合として捉える」ことがポイントです。
     

得た情報を、自分の中で咀嚼して、受け止めるようにします。
   

また、進路やキャリアを考えるうえで、
自分が幸せだと思える“在り方”、つまりBeingを定義するように意識してみてください。
           

Beingは、自分の内側にあるものです。
           
子どもさんの“在り方”を言語化するためには、
哲学的に問いを渡す大人の存在が必要です。
            

そんなとき、少しでもコーチとして、
子どもさんのお手伝いができましたら、とても嬉しく思います。
            
この記事が、少しでもみなさんと子どもさんの役に立ちますように。
そう心から願っています。
        
   

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